長崎に行ってきました
とにかく飯がうまい長崎
先週は中学の同級生7人で長崎旅行に行ってました。前々入と後泊で計5泊6日の長旅、途中から長崎に住んでるくらいの感覚になってだいぶ土地勘もついたので次は市内案内できそう。 基本市内でうまいもんを食うという旅行で、農林中金の友人が案内してくれたので店選びは全勝無敗だった。特にうまかったものコスパランキングを紹介。
3位 長崎そのぎ茶
店の料理ちゃうんかい!ってなるかもやけど、JAが出している缶のお茶。デイリーヤマザキとかで普通に買える。 長崎のお茶が有名なのは実際行くまで知らなかった。缶とは思えないほどクオリティが高いので、旅のお供に是非飲んでみてほしい。
2位 一八ラーメン ちゃんぽん
初日に「思案橋ラーメン」という地元で有名な臭いラーメン屋で味の薄いちゃんぽんを食べ、「これはこれで俺は好きやけど、美味しいとは言えへんなあ」という感想だった。 「リンガーハットの方がうまい」みたいな感想も無理ないなあと思っていたんだが、この一八ラーメンのちゃんぽんは"本物"だった。 駅から遠くて行きにくいんだけど、伊王島で遊んだ帰りに「癖強めのおじさんがやっているうまい店」らしく言ってみようとなって行ったら大当たり。 「リンガーの野菜ちゃんぽん」の麺2倍野菜2倍うまさ2倍がなんと850円で食べられる。店主さんも野球好きで方言強めの気のいいおっちゃんで、会話も楽しかった。 あまりに感動的な美味しさだったので大はしゃぎしてしまった。次回長崎に行った際には是非とも再訪したいお店。
1位 ひいきや 刺盛り
ひらめの活造り、あわび、大トロ、ヒラス、カンパチ...これで五人前。いくらだと思う? メニュー的には一人2500円ほどみたい。7000円のコースのうちの一品で、他にも鯨盛りやら煮付けやら塩釜焼きなんかもついてた。前菜や小鉢の味付けも非常に繊細で、全てが最高品質のお店。山芋を素麺のように細く切った「山芋そうめん」なんて初めてだったんだけど、これが好きすぎてコースの最後まで大事に大事にすこしずーつ食べてた。友人がコースで予約してたのを知った時は「こいつ正気か?」ってなってたけど、単品じゃなくてコースを予約していくのがコスパ的にはおすすめ。都内でこのクオリティのものを食べようとすると2万円近く取られると思う。
悪天候の長崎
旅行中ずっと雨で、土曜日なんかは特にひどくて、朝軍艦島上陸・夜は稲佐山から夜景をみる予定だったんだけど...
大雨でオタク大はしゃぎ。出航時のアナウンスでは「波の高さと風的に上陸できそう」みたいなことを言ってたが、ついてみるとこの有様。上陸を断念し、周遊コースに変更になった。 ついてからも「波は大丈夫なんだけど風がなあ」みたいなアナウンスがあってびびった。むしろ風が大丈夫で接岸してたらどうなってたかと思うと恐ろしいほどではある。 つーか朝から大雨警報でてたの知ってただろ。なんでちょっと期待させるんだ笑。上陸時用の雨合羽を船にいるにも関わらず着ないとびしゃびしゃになるという地獄を満喫した。
稲佐山は朝の雨で完全に靄がかかってしまっており、視界30〜50mくらいに。夜景が楽しめるわけもなく、テレビ塔のライトアップを楽しんで帰りましたとさ。 展望台いた時にちょうどツアー客と遭遇して、案内の20代のお兄ちゃんが50歳くらいのおばちゃんに「何が見えるん??」てきかれて「なんも見えません!!」って堂々と即答して爆笑とってたのが微笑ましかった。旅行ってのはこうやって思い出にしていくもんだから、別に夜景が見える必要ないんだよね。晴れていて何も起こらなかったら、記憶から消えてなくなってしまうだけなので。
平和公園
広島・沖縄は子供の頃に一回行ってて、社会人になってからもちゃんと訪問したんだが、長崎は行ったことすらなく初訪問。皆でワイワイいくところでもないし後泊して丸1日ここで使った。 原爆資料館→追悼平和祈念館→平和公園の順で観覧。原爆資料館は広島に比べてあっさりしているが、重厚。写真や遺留物も広島に比べて生々しいものが多く、ガラス瓶にめり込んだ手の骨などショッキングだった。 資料館はサクッと回って、今回の目的である追悼平和祈念館へ。ここには実名で書かれた被爆体験記がまとめられた本があり、ここでしか読むことができない。 同僚と家族を失った郵便局員、生徒を亡くした教師、治療どころではない医師...さまざまな立場・視点からリアルな8月9日を追体験することができるので、長崎に行ったらやるべきことの一つのように思う。
4時間くらい体験記を読んで重たい気持ちになった後は平和公園を散歩。広島でもそうなんだけど、公園を歩いているこの時間が私は一番好き。肌の色も年齢も関係なく皆が公園をたのしんでいて、街の生活は豊かで、木々は生い茂り、鳩をカラスが追っかけたりしていて、まさに体現された平和が今ここに広がっていることに感謝する時間。瓦礫をどかすことから始まったこの街の人の仕事が幾重にも重なって今の長崎市をつくっている、そういった先人たちの仕事の尊さに激励される時間。戦争のない時代が創り出す文化・技術はあまりにも多種多様であって、私の仕事がここに何か一つでも積み上げられるか考えてみると、何か世のため人のためになることをやらなければならないという気持ちが自ずと湧いてくる。強い感情を掻き立てながら人生を前向きな気持ちにさせてくれるのが戦争博物館の良いところだと個人的には思う。 核廃絶の未来は残念ながら現実的では無いかもしれないけど、戦争がない(争いや競争がないとは言っていない)世界は現実的に実現可能だと思うので、人の世に関心を持ってこれからも強く生きたいと思う。